非言語コミュニケーションと触育の可能性を
実践的なカタチに作り上げたオリジナルメソッド
ハグズハンドセラピー誕生のストーリー
【始まり】
ある日、介護現場に現れた一人の女性。
入職して間もない関わらず、
彼女と会うことを心待ちにするご利用者様、
彼女と一緒にシフトに入ることを心待ちにするスタッフ。
ありふれた施設の日常に、ふと気が付けば彩が宿ったような、
そんな空気をまとった彼女はいったいどんなパワーを持っているのか?
そしてある日、彼女はマッサージを始めました。
介護現場にいるスタッフに、それからご利用者様に。
マッサージを始めてからさらに訪れた変化。
負担の大きな現場対応でも、精神的なリカバリーが早くなった職員。
触れられることで昔の思い出が一気によみがえったご利用者様。
それは彼女だけの特別な技術?
それとも誰もが実践できるもの?
介護現場での出会いと探求心からハグズハンドセラピー誕生の物語は始まります。
【非言語コミュニケーションとは】
彼女のコミュニケーション方法を観察すると
ある特徴に気が付きます。
声色、表情、距離感、目線、
話始める位置、話題のチョイス、間の取り方
関わる人すべてに同じアプローチをしているわけではありません。
一人ひとりその人が喜ぶ・笑顔になれる方法でコミュニケーションをとっているのです。
つまり彼女は「非言語コミュニケーション」のスペシャリスト。
相手が何を考えていて、どういう思考を持っていて、どうやったら喜んでもらえるか。
瞬時に読みとり、実践しているのが彼女のコミュニケーションなのです。
【触育とは?】
そしてもう一つ、彼女を語るうえで欠かせないのが「触育(しょくいく)*」です。
「触れることで育む」アプローチ
「触れる」という行為は介護現場でも日常でも当たり前のこと、
生まれてから、欠かすことなく毎日私たちは何かに「触れて」「触れられて」生きています。
そんな当たり前のことですが、
その「触れる」をはぐくむことがもたらす効果を彼女は知っていたのです。
それは幼少期の記憶から、
それはコロナ禍を経て「触れる」ことが極端に避けられるようになった社会での経験から
そして「触育」を掲げたとの師との会いから
触れることがもたらす安心感、心地よさ、嬉しさ
その効果を体現しているのが彼女のコミュニケーションでありトリートメントなのです。
【ハグズハンドセラピーの誕生】
なぜ、彼女がいると現場の空気が変わるのか?
そんなきっかけから始まった探求は、
非言語コミュニケーションと触育という二つの可能性を介護現場に活かす方法として醸成し、
ハグズハンドセラピーが誕生しました。
明日の介護現場を楽しくするには?
職員が働きやすい環境とは?
ご利用者様が喜んできてくれる施設とは?
周りの人をご機嫌にするには?
そんな思いを込めたのがハグズハンドセラピーです。
介護現場だけでなく、家庭でも企業でも学校でも。
活用の場は幅広く、多岐にわたります。
【さいごに】
ハグズハンドセラピーの名前には
手で大切な人を包み込む、
優しくハグするようなセラピーといったイメージが込められています。
手で直接触れて、接して、包み込むような温かさを誰かに
そして忘れずに自分にも届けてほしい。
誰かを思うあなたは素晴らしい、
だけどたまにはあなた自身にも目を向けて
優しく自分を包み込んでほしい。
そんな願いを込めて、
ハグズハンドセラピーの誕生ストーリーとしたいと思います。
*ハグズハンドセラピーの「触育」の技術は五十嵐久美子氏(五感セラピー考案者・一般社団法人五感セラピー協会理事長)の
技術監修を受けて考案されました。